「自由に生きている」と「自律的に生きている」はちょっとだけ、違う。

劇団 (null)は、2019年1月12日に発足しました。

 憧れの一つ、”肩書き”。別に社長ではないけど自分を社長と言いたい子供時代から、仕事をしたくはないけど代表取締役社長と呼ばれるだけ呼ばれたい人生ってありますよね。CTOって良く分からないけど、とりあえずCTOと名乗りたいです。何なら役職じゃなくて、何かそれっぽい所属名も肩書きとして重要だったりします…悪の組織 メタモル・マリンダクション・ミルモンティ(通称・MMM)とか 株式会社 亜細亜貴金属取扱山野井商事とか、いわゆる厨二病といわれるような所属名…じゃなくてもいい、所属が、欲しいんです。地球所属と名乗るのも、なんかイイ感じに見えてしまうぐらいには所属に飢えている気がします。

 どこにも所属していない演劇人に「所属はどこですか?」と聞くと「フリーです」や「無所属です」という回答になります。そのことについて、時々ひっそり考えるのです。「所属はどこですか?」に「劇団XXX所属です」と名乗れる喜びを。ついでに、演劇関係の活動用の名刺を作る時やフライヤーに名前を出す際に、所属名が存在したほうがカッコイイというか見栄えがいい事にも気付いてしまいます。

 冗談は置いといて。所蔵の存在は、その所属先の素行や活動頻度や知名度に関わらず、時に住民票のように重要です。まじめな話をすると、今までの人生で所属がないことがマイナスになることもありました。フリー=地盤がないという不確からしさが、問題になるのです。ぶっちゃけ名乗る団体名があっても、界隈が違うと上手くいきません。ただ演劇という世界で単独活動を試みた結果、不利益を被るのは少なからずモンニョリします。劇団に所属しない理由は様々です。単独活動や気ままな人生を選んだという話以外にも、継続参画の費用や定例稽古や定期公演に参加する時間の用意ができなかったり、自身の性格を考慮しての判断だったり、どうしても入りたい劇団や事務所を目標に一途であったり…何処かに所属したいけど出来ない、という場合も少なくありません。そして時々遭遇する理不尽さや寂しさに、所属が、欲しくなる。そんな感情を何某の役者さんと話していた流れから、この劇団の構想が生まれました。そしてTwitterで呟いたところ興味を持っていただいた方が多かったので、立ち上げに至りました。

 因みに、舞台におけるスタッフさん(舞台面だけ観ても見えない方々)や結構な演劇活動をしているけど少し立場が複雑な、一見・一聞では”演劇人”と認識されにくい方々はそもそも所属を聞かれません。名乗る時点で劇団所属と言えたら、いちいち説明せずとも「演劇や表現界隈の人なんだな」と分かるのは便利ではありませんか。

 この劇団は不純であれ真面目であれ、所属名欲しさに作った劇団です。劇団としての一般的に想像できる定期稽古や公演活動は、たぶんありません。劇団としての地盤はあまり無く、最近流行の「ヴァーチャルオフィス/ヴァーチャルカンパニー」ならぬ「ヴァーチャル劇団」です。何かを保証するための劇団ではありません。しかし、当劇団の所属を名乗っている方々は”フリー”という言葉で表現しきれない、自律性を持って生きています。と信じていますし、その覚悟で名乗っていただけたなら幸いです。

それっぽいことを書いた人 小池ウラン(@Uran_Bird)

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